漏斗胸手術まで② 病院選び

【かかった費用】

*医療費

・紹介状 1,630円 

 

【手術できる病院と手術方法】

東京から新幹線で約二時間の東日本に住んでいる私は、まず近場で手術どころか、専門的な診察をしてもらえる病院などありません。

専門的に治療している病院は日本で約4カ所くらい?

www.mua.co.jp

 

西宮渡辺心臓・血管センター(Nuss法)

大阪 北野病院(Nuss法)

川崎医科大 小児科(Nuss法)

湘南鎌倉総合病院胸肋挙上術変法/SCE

香川大学(Nuss法)

松山笠置記念心臓血管病院(Nuss法)

 

中でも上記が比較的手術件数が多かった気がします。

簡単に説明すると...

 

Nuss法

・現代の日本で主流。それに伴い、手術件数も多い。

・バーを入れて数年固定、抜去の手術が必要。

 

胸肋挙上術変法/SCE

・肋軟骨を切り取り、矯正・固定。

・主に施術されている先生は一人。

 

とても簡単に説明しましたが、まずどちらの手術方法を自身が希望するかよく考えました。

やはりNussの法が件数も多く、“多数が安心”、術後の記録ももちろんNuss法でされている方がダントツで情報量が多い(多いと言っても基本1,000人に一人、成人で受けた人、女性となるとものすごく少ないわけですが...)

調べていく内に、

・成人の術後の形状改善は乏しい。

・バーで持ち上げた際に、肋骨の下が浮き上がるリスクがある。

・固定具による疼痛、慢性疼痛、神経痛、バーがずれる…など合併症多々。

・数年後、バーを抜去する手術が必要。

中でも手術を受けた方々のSNSを読んでいると、術後も痛みもそうだけど、バーを抜くまでとにかく痛みに悩まされている様子(小児含む)。結構痛み止めが無いと厳しい、座薬も処方されている。

因みに、バーの抜去からSNSを更新していない方が多いので、その後は痛みから解放されているのでは無いかと予想する。

 

私自身、高校時代に歯列矯正を行っており、金具が年単位で入っている辛さを経験している。

もちろん場所も固定具も違うけれど、とにかく出来るだけ日常の痛みは避けれるなら避けたい。

 

…と言うことで、胸肋挙上術変法/SCE法について調べ始める。

・体内に異物を入れない。

・低侵襲で合併症もない(と謳っている)。

・術後の痛みも比較的少ない(と謳っている)。

・神奈川なので通いやすい。

・術後4週間は自宅療養。

 

あとは診察してもらって、自分の変形は各術式に適用しているのか確認する作業だと思い、紹介状を地元でどこにお願いするか考える。

(余談ですが、私自身整形外科で医療事務をしており、時々漏斗胸に悩む患者さんが来院する。それでも成人男子と男児しか来院したことがない。)

その際、当院では呼吸器内科を紹介していたので、自身も呼吸器内科の開業医へ受診する。

結果から言うと、そこの呼吸器内科では全く知識が無く診てもらえず、紹介状だけ書いて頂く。(ちなみに地元でどこにかかれば良いかその医師に尋ねるが、分からず回答頂けず、“自分で調べたところでいいんじゃないんですか”と…)

 

湘南鎌倉総合病院(以後“湘南鎌倉”に略す)では紹介状があれば自分で予約もしくは医療機関を通して予約という方法で、私は自分で予約を取りました。

その訳は、受診後から手術の流れと、遠方なので検査を出来るだけまとめて行っていただけないかという相談がしたかったからです。あと予約時間も。

 

紹介状を頂いた数日後に、年一回来院が有るかどうかの確率で漏斗胸に悩む成人男性が来院する。地元の総合病院に紹介する運びとなり,最初に[呼吸器内]予約を依頼するが、[形成外科]での予約になると返事をいただく。

まぁ地元のどこにかかろうと、専門的意見はいただけないんだろうなと予測する。

 

ここまでが8月末から9月上旬の話です。

次回は湘南鎌倉での初診について書く予定です。