漏斗胸手術② OP当日(入院2日目)

【手術までの流れ】

6時 バイタル、点滴(飲水はこの時点まで)

7時 回診、OP部位マーキング

8時 NsよりOP着、弾性ソックス、T字帯着用の指示

(T字帯の付け方分からず、教えて頂く)

9時前 Nsと一緒にEvホールで家族と落ち合い、5F手術室へ歩いて向かう

硬膜外→全麻→おやすみなさい

 

【術後の流れ】

13時過ぎ 麻酔から覚める→意識飛ぶ→病棟ベッドに乗って待合室で家族に再会→意識飛ぶ→病棟に戻る

17時 Dr回診、吐き気++

 

 

【余談】

手術台に上がって胸椎の間に硬膜外を穿刺する際、万一の為に足の指を軽くグーパー繰り返してました。幸い麻痺は生じず。

続いてマスクを覆われて

「これで意識が飛ぶんだ…」

なんて考えていると、飯田先生に

「何かかけたい音楽ある?有線だからあまり選べないけど。」

言われ、とっさに

「JAZZでお願いします!」とリクエスト。ほんの少し聞いてから意識がなくなります。

JAZZをBGMに目を覚ますことが出来ました。先生の配慮に感謝です。

 

OP待合室で飯田先生はじめNsに囲まれながら家族に再会。

骨を10本切った事など話されてましたが、とにかく息が吸えない!

3割位しか吸えず、それ以上吸おうとすると胸部の痛みで吸えない!

酸素マスクしてるけれど、酸欠で死んでしまうのではないか感じてました。

息が吸えず、口も乾いているた為、声もほとんど出すことが出来ず。

あとは予想していたけれど、とにかく寒い!

病棟に戻ってから電気毛布を掛けてもらいました。

肩まで掛けてもらえなかったので、あとで掛けてもらうようお願いすると、今度は毛布と布団の重さで呼吸がもの凄く辛い!

・心電図モニター

・サチュレーション

・点滴

・ドレーン

・導尿カテーテル

・フットポンプ

以上が着いているのでほとんど身動きが出来ませんでしたが、身体が温まったところで何とか電気毛布をずらしました。

 

夕刻より突発的に吐き気が襲ってきました。吐き出そうとするも、胃は空っぽなので何も出ず、嘔吐のたびに胸部痛MAXです。

 

17時過ぎ、飯田先生が回診に来た際に

「家族に連絡した?」と尋ねていただきました。

実は前日にOP後同じ部屋に戻ってこない可能性もあるとNsに言われていたので、荷物はコンパクトにまとめ、貴重品は鍵の着いた引き出しにしまていた為、連絡は出来ていませんでした。(ヘロヘロでそんな気力も二の次でしたが。)

家族もOPが終わったら帰省すると話していたので、面会予定もありませんでした。

「家族心配してるだろうから連絡したら?」

と再度言って頂き、恐縮に感じながら飯田先生自ら、貴重品の中から携帯を取り出して頂きました。優しすぎで感動です。

 

翌日の朝食まで飲食禁止なのでとにかく口の渇きに苦しみました。Nsに口腔内を湿らせてもらうが、頻繁には頼みづらかったです。

とにかく当日は

・息がほとんど吸えなく、浅い呼吸

・口の渇き

・突発的な吐き気(特に上体をリクライニングなどで起こすと)

・乾きによる痰の絡まりで咳き込むと激痛

・翌朝まで少し寝ては起きるの繰り返し

 

以上生きた心地はしませんでしたが

(いや、むしろこの苦しみこそが生きている証しなのだが…)比較的落ち着いているときに胸を覗くと…

(右胸がある!盛り上がってる!)と凄い感動を覚えました!

浮腫があるとおっしゃっていたので、

(これよりは少し萎んでしまうかもだから感動しすぎないようにしよう…)と感動を抑えてました。

漏斗胸手術① OP前日(入院1日目) 

【かかった費用】

*雑費

 ・新幹線代 10,230円

 

【入院当日の流れ】

12時 PCR検査

13時 麻酔科診察

14時 入院手続き

 

~病棟入り口で家族と別れる(OP直前まで会えません)~

15時 Nsより入院中の説明、バイタル測定

16時 シャワー

17時 バイタル測定、Dr飯田回診

18時 夕食

21時 就寝

 

 

【余談】

入院後、飯田先生の回診ですが、

・身体に厚みがでる

・左右差が良くなる

・寝ている間に終わる

・富士山がみえる

等、お言葉をいただきました。

 

人生初の全麻手術を控え、特段緊張はしてはいませんでした。

元々安眠タイプでは無く術前に寝れるか心配した時期もありましたが、家族から

「夜寝られなくても手術中寝てるから大丈夫。」

と言われ、それ以降心配することはありませんでした。

新たな心配は、バイタルチェックで37.2°位が続き、中止にならないか気が気では無かったです。

漏斗胸手術まで⑥ 入院前の疑問点

前回⑦番窓口で入院の案内を受け、冊子2冊頂き自宅に戻ってからよく読み、同意書等の書類を記入する。

その際に入院前に“麻酔科医の診察”とあり、これは前回の外来の際に案内がありませんでした。

もはや外来受診の機会は無いく、こちらの落ち度では無いので入院当日に診察をねじ込んでもらうしか無いなと思いました。

念のために入院前に外来へ確認します。

本来はやはり前回の外来の際に麻酔科の診察が必要だったらしく、「お電話頂けて良かったです。」とのこと。

入院当日、13時に麻酔科へ予約が入る。

 

あとでも多分書きますが、前回の入院案内はとても簡素でした。

特に案内は無かったですが、持って行って良かったものは…

・T字帯

・前開きのシャツ

です。

漏斗胸手術まで⑤ 手術日決定と入院前検査

【かかった費用】

*医療費

 ・HP 8,470円 (再診・レントゲン・心電図・CT)

*雑費

 ・新幹線代 20,460円

 ・駅駐車場代 1,000円

 

 

【入院前検査】

前回の飯田先生とのメールでのやり取りで、 

12時から14時の間に来院し、検査をしてから診察(18時頃になる可能性も有り)

との事でしたので、12時過ぎに病院到着。

検査は待ち時間も少なく無事終了。

その後は診察まで入院前のアンケートを記入して外来で待つように指示を受けました。

(この時点で新幹線で朝食を取っただけで、採血もあるし移動で昼食を取る時間も無かったから、血液検査の結果が出るまでの間に遅めの昼食が取れるかな~なんて思っていたらそうは甘くなかったです。)

結局外来で15分くらい?待っていると受付の方から、診察までまだ時間がかかりそうなので先に入院の説明を受けてきて下さいと指示をもらいました。

【入院案内】

入院案内の場所は少し分かりづらかったですが、中はまるで空港のラウンジ!

入院当日、14時来院と案内を受けるが、メールでPCR検査を受けての入院とあったので確認して頂く。(結局この場で分からず、診察してからとのこと。)

洗濯が出来るだろうとCSセットはタオル類だけで良いと考えていたら、なんとコロナの影響で洗濯は出来ないとのことです…。肌着どんだけいるんだ…。

 

手短に入院の説明を受け外来へ戻る、その前に…

空腹に耐えかねて道中のコンビニで肉まんを掻き込む!

これで診察に集中できます。

 

【手術の説明/IC】

外来では初診同様落ち着いたゆったりとした雰囲気でICを受けました。

今回はCT画像を見ながら詳しく自分の骨の状態、年齢よりは石灰化は少ない(もちろん石灰化が進んでいて、“もっと若いときに出来れば…でも時間を戻ることは出来ないから…”と今回も先生の心の声が漏れていました。)

あとは(胸部の)上の方は直せない、左右差は綺麗になる、陥没部下の骨の出っ張りは軟骨では無く骨なので直せない(が、少しは良くなる)、脂肪が少ないから傷口は6㎝くらい。などどのように形成していくか話して頂きました。

 

※初診時のブログで載せることを忘れてましたが、HPでは女性は傷口が乳房の下二カ所を切開する方法が載っていましたが、今は男性同様胸部中央を切開するようです。

この方法については個人的に賛成です。ただでさえ女性が少なく、且つ乳房からの手術実績も少ない。術野も狭くなるだろうしと心配していました。なので初診時に先生より中央から切開と聞き安心しました。傷口二カ所より一カ所の法が感染、ケロイドなどの心配が少なくなりますしね。

 

そして最後に、先生より写真をリクエストがありました。

拒むつもりは無いですが、心境の善し悪しを考えると気持ちのいいものではないですよね、年頃では無くても。

しかし、研究材料、同じように悩みを持つ方へのいち資料になるのであればしょうが無いのかなと。

 

さいごに、外来を終了しPCRを行う時間の確認。

本来は9時来院してPCR検査→14時入院の所、遠方と言うことを配慮頂き12時来院PCR検査という流れにして頂きました。

感謝感謝です。(前泊しなくて済みました。)

 

【おまけ】

大船駅へ向かうシャトルバス、間違えて東口行きに乗ってしまい、時間がかかりました…。失敗。

帰りは前回全然見て回る時間が無かった紀伊國屋へ行こうと思ったけれど、生理が重なり諦めてスゴスゴと帰路に着くのでした。(言い方向に考えれば、入院中は生理と重ならなくて安心)

 

 

漏斗胸手術まで④ 手術日を決めるまでの流れ

【かかった費用】

*雑費

 ・所得証明書 300円

 (高額医療費申請のために、「限度額適用認定証」を現在加入している健康保険組合に送付をお願いし、必要な物を確認。マイナンバーでの照会も出来て、証明書は不要と言われました。私の場合、雑所得もあった為事前の確認を踏まえ取得してきました。尚、コンビニでの発行の方がお得です。)

 

 

【職場へ手術日の相談】

私の職場は少人数なので、一人が一ヶ月も抜けるとかなり厳しいです。なので不在の期間お手伝いに来てくれる人を確保しないと手術は怪しくなります。

幸いにもお手伝いに来て下さる方が決まりました。

 

 

【HPへ手術日の相談】

そうと決まれば具体的な日程の相談です。

初診の際に、飯田先生より、手術に関する相談はメールを下さい。と言われたので早速10月下旬から11上旬希望とメールをしました。

内容が、10月下旬か11月中旬なら可能と言うことで、上司へ相談の電話を入れたところ、「(手伝いに来てくれる人も、あなたも)早いほうが良いんじゃ無い?」と言っていただき、飯田先生へ10月下旬希望と再度メールをしました。

 

初診の際にも言われたのですが…

・手術の曜日は金曜日

・手術の1ヶ月以内に入院前の検査が必要

 *遠方で来院が大変な場合は手術の2日前に入院してから検査を行うことも可能。しかしその際に異常がみつかれば手術は延期。

・術後1.3.6.12ヶ月毎に術後の通院が必要。

 

ここからは私個人の状態について…

・漏斗胸は高度ではなく、心電図に特徴的な変化は無い。

・左右差はかなり改善される。

 (下記見解も有るのでこのようにおっしゃって頂いて術前の安心感が得られました。)[香川大学付属病院 形成外科HPより引用]

https://www.med.kagawa-u.ac.jp/~keisei/routo/basic/knowledge/onestagemethod.php

SCE法がナス法よりも向いているのは、「みぞおち」部分だけが局所的に陥没している、きわめて特殊な場合だけ。

左のように胸壁の広い範囲が陥没している患者さんにたいしては、SCE法はあまり向いてはいません。こうした患者さんに対してSCE法で手術を行うと、いったんは凹みが治っても、1~2年以内に再び凹んでくる場合が多いためです。それはなぜかというと、力学的に安定した固定が難しいためです。

 

こればかりは術後の経過を見ないことには…という感じです。

患者目線から申し上げますと、論文や卓上の理論ばかりでは無く、お互い情報交換や手術に同席など出来ない物だろうか。それは夢物語でしょうか…。

 

・(痩せているので)平坦な感じは残る

・自覚症状は完全には消失しない可能性もある

 

と、このようなところです。

 

Nuss法にせよSCE法にせよ個人的に確立された印象は無く、まだまだ改善途中の術式に思えます。

SCE法を選んだけれどもちろん不安はあります。例えば肋軟骨を切り取るのでもちろん胸郭の面積が減り、呼吸がラクにならない可能性もある。

でも左右差が解消されて、痛みの減る方がメリットが大きいと思ってます。

 

 

以下今の心境をとりとめなくつづります…

 

各種症状に悩んでいるのは患者自身です。私の場合は心電図に異常は無いけれど時々不整脈は起こります。数値や検査結果に異常は無くても愁訴を感じていのは自分自身です。先生には(ご本人が漏斗胸では無いのであれば)これらの辛さは分かりません。でも先生の力を借りなければ現状維持、または悪化しか無いです。

なるべく後悔のない選択をしていきたいです。

 

追記

色々情報を集めるのは大事ですが、手術まで期間があるとどうしても様々なことを考えてしまいます。

5chやブログを見るとNuss法の辛さが…。

前回も触れたように私は歯列矯正を高校3年生から行いました。この際に、健康な歯を4本抜歯して2年近く毎月ワイヤーを締め直す為に通ったのかな?ワイヤーを取ってからも1~2年間?は就寝時にマウスピースをするように指示がありました。(すぐ無くしてしまいました。。)

20年ほど経過して多少ずれは生じています。

しかし、同じ年頃に抜歯をしないでワイヤー矯正をしていた友達は、外した後に割りと短期間でまた歯並びが悪くなっていきました。もちろん元の状態や個人差があるのは承知ですがNuss法を受けた方の再陥没やボコボコの話を読むとバー挿入、留置のみの方法に不安を感じます。

元々(先天性と言う意味では無くて、術前の状態)変形があるものに対して除去や継ぎ足しをしないで直すというのはかなりの限界を感じます。

私は医学の知識など無く、責任無く自由に言える立場で話すと、

・変形している胸壁、肋骨を柔らかくする薬を開発して、その間コルセットで生活。

・変形している胸壁、肋骨をインプラントに換える。

…リスク高いですね。

 

次回は入院前検査を中心に載せる予定です。

漏斗胸手術まで③ 初診

初診当日

【かかった費用】

*医療費

 ・HP 2,870円 (初診・レントゲン・心電図)

*雑費

 ・新幹線代 20,460円

 ・駅駐車場代 1,000円

胸壁外科の外来は金曜日の午後と言うことで、朝の新幹線に乗って病院へ向かう。

HPに大船駅から無料シャトルバスを運行していると言うことで改札を出てバス乗り場えむ向かうが、個々で方向音痴炸裂。

無料シャトルバスの案内標識などは無く、市営のバスロータリーへ向かう。もちろん市営にも湘南鎌倉HP行きがあるので混乱する。(出発時刻も同じだった)しかしこれは有料なので違和感を覚え一本見過ごし、近くの人に聞いてみると、“徳洲会行きはここでは無くて自転車置き場の向こう側”と教えて頂く。(凄い遠い)

よく分からないままそちらへ急いで向かう途中に無料シャトルバスらしき物がそばを横切る。急いであとを追い、何とか間に合い乗車するが、ほぼ満員で久々に通路を使うかう折りたたみのいすに座る。

予約時間には間に合いと一安心するもつかの間、バス進まず。。

ギリギリで初診受け付けを済まし、外科外来で再び受付する。

 

ここで、“検査があることは聞いていませんか?”とクラークさんに尋ねられる。

予約の際に“遠方から向かうので出来るだけ検査をまとめてもらえませんか?”と要望は伝えるが、その後の返答などはいただいてはいませんでした。

至急レントゲンと心電図の検査を済ませて(配慮して頂いたのか、殆ど待たずに検査してもらいました。)外来受けへ戻り、ここで問診票を記入する。

 

外科待合へ案内され、しばらくしたら診察室へ呼ばれる。

(付き添いも一緒に診察室へ入ることは可能でした。)

 

既往、自覚した時期、身内の漏斗胸の有無。

その後着替えて胸部の診察。

(ここで看護師を呼んできたのできっと形状の度合、深さや範囲、位置などを調べるのかと待ち構えていたら、先生は目視で終わり。)

触診もほとんど無く気が抜けたのが正直なところでした。

 

その後着替えて手術方式、時期についてお話しいただきました。

(あと、Web公開医学講座の案内も)

私の場合でお話しすると、

・心電図は正常(凹みが右の為?)

・凹み自体も重度ではないので左右差は手術によって改善する。

・だが年齢が年齢なので骨の石灰化が進み、矯正する際に折れてしまうこともあるのであまり無理には出来ない。

・“もっと若い時期に出来れば…。そうはいっても過去には戻れないしね。”と先生のつぶやき。

・夏・冬・春は学生さんの手術を優先させてもらいたい。

・入院期間は5日くらいで、退院する頃には痛みどめはほとんどいらないくらい。

・術後1・3・6・12ヶ月後に来院が必要。

・術後4週間は自宅療養。運転禁止。

 

こんな所だった気がします。

ひとまず安心できた点は、胸肋挙上術変法(SCE法)が可能なことです。

ちなみに飯田先生から、これまでに630余件ほど行っているとお話が有ったので、“30歳以上の女性は何人くらい行いましたか?”と質問をするが、違う答えが返ってきました。(30歳以上は全体の10%くらいで…。女性の場合は左右差が気になる場合が多く…等)

 

聞いたところ他に選択肢があるわけでは無いのですが、参考までに聞いてみたかったです。

一番最初の地元の呼吸器内科の先生も“形が気になって直したいんでしょ”と、身体的な痛みや苦しさにはあまり気にされない様子でした。

別に死ぬわけじゃ無いけど、死ぬまでに10使える体力が常時8位しか使えない生活ってストレスですけどね。生きているなら今ある機能はとてもありがたいけれど、医学の力をかりて改善できるなら少しでも改善したいじゃないですか。贅沢ですかね。

 

 

漏斗胸手術まで② 病院選び

【かかった費用】

*医療費

・紹介状 1,630円 

 

【手術できる病院と手術方法】

東京から新幹線で約二時間の東日本に住んでいる私は、まず近場で手術どころか、専門的な診察をしてもらえる病院などありません。

専門的に治療している病院は日本で約4カ所くらい?

www.mua.co.jp

 

西宮渡辺心臓・血管センター(Nuss法)

大阪 北野病院(Nuss法)

川崎医科大 小児科(Nuss法)

湘南鎌倉総合病院胸肋挙上術変法/SCE

香川大学(Nuss法)

松山笠置記念心臓血管病院(Nuss法)

 

中でも上記が比較的手術件数が多かった気がします。

簡単に説明すると...

 

Nuss法

・現代の日本で主流。それに伴い、手術件数も多い。

・バーを入れて数年固定、抜去の手術が必要。

 

胸肋挙上術変法/SCE

・肋軟骨を切り取り、矯正・固定。

・主に施術されている先生は一人。

 

とても簡単に説明しましたが、まずどちらの手術方法を自身が希望するかよく考えました。

やはりNussの法が件数も多く、“多数が安心”、術後の記録ももちろんNuss法でされている方がダントツで情報量が多い(多いと言っても基本1,000人に一人、成人で受けた人、女性となるとものすごく少ないわけですが...)

調べていく内に、

・成人の術後の形状改善は乏しい。

・バーで持ち上げた際に、肋骨の下が浮き上がるリスクがある。

・固定具による疼痛、慢性疼痛、神経痛、バーがずれる…など合併症多々。

・数年後、バーを抜去する手術が必要。

中でも手術を受けた方々のSNSを読んでいると、術後も痛みもそうだけど、バーを抜くまでとにかく痛みに悩まされている様子(小児含む)。結構痛み止めが無いと厳しい、座薬も処方されている。

因みに、バーの抜去からSNSを更新していない方が多いので、その後は痛みから解放されているのでは無いかと予想する。

 

私自身、高校時代に歯列矯正を行っており、金具が年単位で入っている辛さを経験している。

もちろん場所も固定具も違うけれど、とにかく出来るだけ日常の痛みは避けれるなら避けたい。

 

…と言うことで、胸肋挙上術変法/SCE法について調べ始める。

・体内に異物を入れない。

・低侵襲で合併症もない(と謳っている)。

・術後の痛みも比較的少ない(と謳っている)。

・神奈川なので通いやすい。

・術後4週間は自宅療養。

 

あとは診察してもらって、自分の変形は各術式に適用しているのか確認する作業だと思い、紹介状を地元でどこにお願いするか考える。

(余談ですが、私自身整形外科で医療事務をしており、時々漏斗胸に悩む患者さんが来院する。それでも成人男子と男児しか来院したことがない。)

その際、当院では呼吸器内科を紹介していたので、自身も呼吸器内科の開業医へ受診する。

結果から言うと、そこの呼吸器内科では全く知識が無く診てもらえず、紹介状だけ書いて頂く。(ちなみに地元でどこにかかれば良いかその医師に尋ねるが、分からず回答頂けず、“自分で調べたところでいいんじゃないんですか”と…)

 

湘南鎌倉総合病院(以後“湘南鎌倉”に略す)では紹介状があれば自分で予約もしくは医療機関を通して予約という方法で、私は自分で予約を取りました。

その訳は、受診後から手術の流れと、遠方なので検査を出来るだけまとめて行っていただけないかという相談がしたかったからです。あと予約時間も。

 

紹介状を頂いた数日後に、年一回来院が有るかどうかの確率で漏斗胸に悩む成人男性が来院する。地元の総合病院に紹介する運びとなり,最初に[呼吸器内]予約を依頼するが、[形成外科]での予約になると返事をいただく。

まぁ地元のどこにかかろうと、専門的意見はいただけないんだろうなと予測する。

 

ここまでが8月末から9月上旬の話です。

次回は湘南鎌倉での初診について書く予定です。